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「GTV Special Exhibition 2016」とサローネレポ@アルフレックス東京

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恵比寿のアルフレックス東京にて開催された、ミラノサローネ2016レポートを聴講(6月27日、28日のみ、要事前予約制、すでに各回満員御礼)
トーネットの曲げ木技術を受け継ぐGebrüder Thonet Vienna(ゲブルーダー トーネット ヴィエーナ)の歴代アーカイブを紹介する「GTV Special Exhibition 2016」も開催中(6月23日-28日)

サローネレポでは、現地を視察したアルフレックス ジャパンの社員による、主要家具ブランドとディレクターの動向、総体分析、同社が扱うモルテーニ、リーヴァ、パオラ レンティなど各ブランドの新商品情報などを解説。6月1日から発売中のGTV社の新商品も披露された。
4〜5万年以上前の地層から出土した木材カウリを天板に用いたテーブル。亀裂や欠損部分(透明部分)に樹脂が流し込まれた、現代の古代のハイブリッド。
デンマーク人Stine Gam(スティーネ・ガム)とイタリア人Enrico Fratesi(エンリコ・フラテージ)の建築家二人によるユニット、GamFratesi(ガム・フラテージ)が今春のミラノで発表した「WALTZ」は、GTV社のお家芸である曲げ木技術を生かしたウォール・コートハンガー。前年発表の「TARGA」はGTV初のソファコレクション。リリース写真の印象よりも大きい。
「GTV Special Exhibition 2016」では、ミヒャエル・トーネット(1796-1871)が生み出した曲げ木の家具製造の原点および歴代作品をみることができる。今春のミラノで展示されたアーカイブからの抜粋。
Thonet No.1 Chair の製造は1848年。その頃の日本の社会情勢も短く解説に添えられている。1853年ペリー浦賀沖に来航、開国を迫る。
1880年頃製造の「スモーカーズ・チェア」は、ビリヤード・ルーム、バーで使用したと思われるデザイン。背もたれに向かってまたいで腰掛け、カップや煙草の灰を落とせるトレイが付いている。その奥の展示は、成型技術の高さを証明するもの。1890年~1930年代まで、家具のほかテニスラケットの製造も手がけていた。
No.14をベースにしたチェアは、1880-90年代に、日本人建築家Nagai Koseiがデザインしたもの。畳に適合させたソリのような左右両側の脚の下に付いている。その奥のチェアも、当時の日本人の体格にあわせたサイズに。このほか譜面台もあり。
手前:ヘルマン・チェック「CZECH(チェック)」1994、奥:ルチーディ・ペーヴェレ「BREZEL(ブレッツェル)」2014、さらに奥の見切れているのがナイジェル・コーツ「BODYSTUHL(ボディシュトゥール)」2015。
こちらはアルフレックス ジャパンの新製品。発売から30年を迎える「A・SOFA」のアニバーサリー企画第二弾。昨年のマレンコに続き、鈴木マサル氏とコラボしたスペシャルファブリックによる「SOU & HOTORI(販売期間:6月2日〜12月)。SOUは地層の積み重なり、HOTORIは湖畔や水辺の意。

アルフレックス東京を会場とした「GTV Special Exhibition 2016」は6月28日まで、11-19時。受付時に名刺要。

アルフレックス ジャパン
www.arflex.co.jp/




+飲食メモ。
ショップと恵比寿駅の中間にあるラーメン屋「AFURI(阿夫利)」にて夕食。
「醤油ラーメン」¥880の食券を買って、カウンターに着席すると、鶏油(ちーゆ)の量・あっさりor多めの二択を訊かれる。
極細の麺は全粒粉入り小麦麺。炙りチャーシュー、甘い半熟煮卵、美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

AFURI(阿夫利)
http://afuri.com/

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