渋谷ヒカリエ 8階のギャラリースペース[8/] CUBE1,2,3を会場に、かみの工作所の新製品展示会「PAPER MOVEMENT 紙が動く、心が動く展」が始まった。
出展デザイナー:switch design(プロダクトデザイナー)、POINT/長岡 勉(建築家)、村越 淳(プロダクトデザイナー)、原田祐馬(アートディレクター/デザイナー)
会場構成:長岡 勉
グラフィックデザイン: UMA / design farm
今回のテーマは"動き"。何も作用しない状態であれば紙は静止しているが、人の手が触れたり、風がそよいだり、物理的な要素が付加されれば動きが生まれ、見るものの心も揺り動かす。文章にすると当たり前だが、いざオリジナルで創るとなると難しい。平凡な発想では紙のモビールになりそうなところ、4名のデザイナーあるいは建築家がどんな紙を選び、紙それぞれの特質を生かして、どんな動きをデザインによって与えたのか?
会場構成:長岡 勉
グラフィックデザイン: UMA / design farm
今回のテーマは"動き"。何も作用しない状態であれば紙は静止しているが、人の手が触れたり、風がそよいだり、物理的な要素が付加されれば動きが生まれ、見るものの心も揺り動かす。文章にすると当たり前だが、いざオリジナルで創るとなると難しい。平凡な発想では紙のモビールになりそうなところ、4名のデザイナーあるいは建築家がどんな紙を選び、紙それぞれの特質を生かして、どんな動きをデザインによって与えたのか?
POIN/長岡 勉「風海月(かぜくらげ)Wind Jelly Fish」
それぞれ異なる動きをする"ゆらゆら"と"くるくる"の2種類。上の画・左手前の長い方が"くるくる"。クラゲの口腕のように伸びている部分を下に引っ張ると"くるくる"回転する。無数に浮いているようにみえるのは壁に落ちた影の効果。下の画はスタディ模型。
エビクラゲ、ウチュウクラゲ、ツリガネクラゲ、エダクラゲなど。
原田祐馬「CMY(シミィ)」
原田祐馬「CMY(シミィ)」
「CMY/POT」はポットカバー、「CMY/YAMA」は山型の立体オブジェ。共に水の浸透性を利用したプロダクト。POTはカバーの下の縁に網点で色インクが印刷されており、水遣りで皿に残った水を紙が吸い上げ、その際に色が染み出す。色は徐々に上へ上へと上がっていき、POT全体を染めてゆく。なお、CMYはシアン、マゼンダ、イエローの頭文字で、ルビの"シミィ"は"染みる"と掛けている。
貴船神社の水占いなど、さまざまなサンプル収集とスタディなどを経て、最もイメージに合う紙として選ばれたのは、一般にも馴染みのある紙。喫茶店でコールドドリンクのコースターとして使われているSSコースター。微妙なグラデーションを生じさせる色の網点模様は、昔の「水ぬりえ」がヒントになったとのこと。
なお、原田氏は本展のフライヤーのデザインも手掛けている。
なお、原田氏は本展のフライヤーのデザインも手掛けている。
上の画・左側が平らの状態、右側が折り畳まれた状態。折りをいろいろ変えていくと出展者情報が表示される。
村越 淳「霧の蓋(Cover of Mist)」miniサイズあり。
村越氏は昨春の「Interior Lifestyle Tokyo 2014」のTALENT部門、続いて秋の「Any Tokyo 2014」にも出展して注目を集めていたプロダクトデザイナー。
村越 淳「霧の蓋(Cover of Mist)」miniサイズあり。
村越氏は昨春の「Interior Lifestyle Tokyo 2014」のTALENT部門、続いて秋の「Any Tokyo 2014」にも出展して注目を集めていたプロダクトデザイナー。
大小あわせてテーブル上に配置されると、まるで都市のようである。こちらもポピュラーな紙・トレーシングペーパーによる作品。薄くて柔い紙だが、水で霧吹きをして、乾いてから手で揉むと、強度が出るという特長を応用させたもの。
四角い"受け皿"ではなく、引っくり返して使うというコンセプト。「霧で包み隠すように、モノの存在を柔らかく抑える紙の蓋」(フライヤーより一部転載)。
大畑友則氏と瀧ひろみ氏による switch design(スイッチデザイン)は、2年前の展示会「PAPER GAME CENTER」で「センコウハナビシ」を発表しているデザインユニット。新作「格子虫(こうしむし)」は、4面それぞれ色を変えたカク(sui-sui、sowa-sowa /上の画・左側)と、2色のマル(monyo-monyo,moco-moco /上の画・右側)のバリエーションがある。
大畑友則氏と瀧ひろみ氏による switch design(スイッチデザイン)は、2年前の展示会「PAPER GAME CENTER」で「センコウハナビシ」を発表しているデザインユニット。新作「格子虫(こうしむし)」は、4面それぞれ色を変えたカク(sui-sui、sowa-sowa /上の画・左側)と、2色のマル(monyo-monyo,moco-moco /上の画・右側)のバリエーションがある。
見る角度によって色が変わるカクがモビールのように吊られていたが、平らな面に置くのが正しい。作品の一部に触れると"ぐにょーん"と動く。
上と下の画の右下の2点を見比べてもらえば、多少は動きが伝わるだろうか。
あまりにスムーズな動きをするので、何ら予備知識なく触るとビックリすることうけあい(ネタバレ:台の上に落ちている影でわかるかもしれないが、設置面の側に緩やかなカーブがつけられていて、中心に頂点がある)。
これらの新製品は10月13日発売開始。会場内にて先行発売中
「PAPER MOVEMENT 紙が動く、心が動く展」は会期10月11日まで。開場は11-20時(最終日のみ18時まで)。入場無料。9月26日にはワークショップも開催。
主催:かみの工作所/福永印刷
www.kaminokousakujo.jp/
「PAPER MOVEMENT 紙が動く、心が動く展」は会期10月11日まで。開場は11-20時(最終日のみ18時まで)。入場無料。9月26日にはワークショップも開催。
主催:かみの工作所/福永印刷
www.kaminokousakujo.jp/
+飲食のメモ。
見学したのは出展作家による製品説明も行なわれたオープニングレセプション開催日(土曜日)の夜。平日の昼時であれば、11階のレストラン[ THE THEATRE TABLE ] がおススメ(下の画は昨秋の飲食時のもの)。
見学したのは出展作家による製品説明も行なわれたオープニングレセプション開催日(土曜日)の夜。平日の昼時であれば、11階のレストラン[ THE THEATRE TABLE ] がおススメ(下の画は昨秋の飲食時のもの)。
青山界隈にある複数のインテリアショップが参加し、今年も11月26日から開催されるイベント「MAIN」を昨秋巡った際、イタリアの家具ブランド GERVASONI(ジョルバゾーニ)のソファで食事が味わえるテラス席「THE THEATRE TERRACE by GERVASONI」の存在を知り、ヒカリエに行ったついでに堪能した平日ランチがこちら。
こちらのランチは前菜ビュッフェが食材豊富で美味しい。平日はホットコーヒーなどのドリンクも付く。サーブされるのが水ではなくアイスティーというのも素晴らしい。
本日のスープランチ「完熟トマトとパンの濃厚な温かいスープ」(¥1,300+消費税)。
とっても美味しゅうございました。ごちそうさまでした。
ほか、2種類のパスタランチ、肉、魚系もお値段それぞれにあり。土日はドリンクが+¥300になる。
とっても美味しゅうございました。ごちそうさまでした。
ほか、2種類のパスタランチ、肉、魚系もお値段それぞれにあり。土日はドリンクが+¥300になる。
店内のダイニングの雰囲気も良いが、日中の日差しが和らぐこれからのシーズン、ゆったりランチも魅力的。秋でも帽子と日焼け止めが欲しくなるくらい燦々なテラスである。
THE THEATRE TABLE
www.transit-web.com/shop/theatre-table/
THE THEATRE TABLE
www.transit-web.com/shop/theatre-table/