テキスタイルデザイナー・コーディネーターの安東陽子さんの作品展「『安東陽子|テキスタイル・空間・建築』刊行記念展 The Textiles of Yoko Ando: Weaving Spaces and Structures」が、富ヶ谷にオープンしたギャラリースペース[nani]にて、31日まで開催されている。開廊は13-18時。
[nani]は、閑静な住宅街の一軒家の1階部分をリノベーションしたもの。2階には、須山悠里氏のデザイン事務所 suyama design が入っている。
[nani]は、閑静な住宅街の一軒家の1階部分をリノベーションしたもの。2階には、須山悠里氏のデザイン事務所 suyama design が入っている。
ギャラリーのこけらおとしでもある本展は、安東さんとしては初めての作品集『安東陽子|テキスタイル・空間・建築』(LIXIL出版/下の画のスツールの上の書籍。会場でも特別販売中)の刊行記念展でもある。
同書に収録されている、安東さん(上の画、端に写ってマス)がこれまで手掛けてきたテキスタイル作品が、12.5角の小さなパネルにおさまっての展示。
頭ではテキスタイルだとわかっているものの、安東さんを前にして「これって生地ですか?」とベタな質問をしてしまうほど、その色と素材のバリエーションたるや実に多彩。
左端:伊東豊雄建築設計事務所の最新作《みんなの森 ぎふメディアコスモス》に納品されたテキスタイル。
右端:2011年に西麻布のギャラリーMITATEで開催された展覧会「安東陽子 /大谷敬司 布から生まれて・・・」で披露された「Sticky Fabric」(参考:会場MITATE発信リリース.pdf)。その左は《かまいしこども園》のもの。
どこで使用されたテキスタイルかは、扉式のパネルを開けると、安東さんのイラスト付きでわかるようになっている。前述書籍とも連動し、掲載ページがその下に。
安東さんのテキスタイルは、建築というジャンルでは、青木淳、伊東豊雄、隈研吾、小嶋一浩、中村拓志、山本理顕といった各氏が設計した作品のなかでみることができる(例えば《青森県立美術館》カフェのカーテンなど)。
会場の一角ではスライド上映も(撮影:片村文人)。
道に面した窓に掛けられているカーテンは、2013年のミラノサローネに出展した(株)カネカのブースで使用された素材(同社リリース2013.3.28発信.pdf)。その際は真っ暗な空間だったが、本展では自然光の下に。
織の細かい、とても軽いテキスタイル。安全ピン10個で留められていた。素材はポリエステルで、表面のグラデーションは昇華転写というプリントによるもの。裏側は金属が蒸着(スパッタリング)されている。
金属側、路上からギャラリー空間を眺めても、中の様子は見通せない。
風になびき、光によって色が変化する安東さんのカーテン。見飽きない。布とひとことでいっても、いろいろな種類と用途、作り手が全国にいることを本展で知る。
さて、こちらの[nani]は元は一軒家。3枚の可動式パネルにより、展示内容に応じて空間の仕切りを変えられるようになっている。
手で動かせるように、壁はフラッシュパネル。60mm角の木材を芯に、両側から5.5mmのパネルを張った。小口部分だけは意匠として積層したようにみせている。玄関から搬入できるサイズで持ち込み、内部で組み立てて施工したとのこと(萬代基介氏談)。
「『安東陽子|テキスタイル・空間・建築』刊行記念展 The Textiles of Yoko Ando: Weaving Spaces and Structures」会期は10月31日が最終日。13-18時開廊、入場無料。
nani
www.suyama-d.com/nani/
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テオブロマといえばチョコレートが有名だが、6種類ある生キャラメル「キャラメルアソート」が個人的にはおススメ。贈答用(&自分へのご褒美)に丸缶でも売っているが、1つ97円でバラ売りもしている。夏を過ぎて持ち歩けるベストシーズン到来。トロピック、ソルト、ピスタチオ、フランボワーズ、そしてショコラ(はっ、アーモンドを買い忘れた)、どれもとっても美味しゅうございます。
THEOBRオMA(テオブロマ)
www.theobroma.co.jp/
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