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「KARIMOKU NEW STANDARD Exhibition 2015 Tokyo」@代官山

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[代官山T-SITE]内で開催中の「:DDD(代官山 デザイン デパートメント)」とスタートをあわせて、同施設内ガーデンギャラリーにて、カリモクニュースタンダードKARIMOKU NEW STANDARDの展示会が10月28日まで開催された。
カリモクニュースタンダードは、江戸時代から続く木材屋の流れをくみ、会社組織としては1947年創業のカリモク家具株式会社が、柳原照弘氏ら国内外で活躍する複数のデザイナーともに2009年に立ち上げたブランド。当初から参画しているBIG-GAME(ビッグ・ゲーム)によるシリーズの新作と、ドイツ出身で現在はポルトガルのポルトに拠点をおくChirintian Haas氏(クリスチャン・ハース)を新たなデザイナーに迎え、この2組の新作を中心とした展示となっている。

BIG-GAMEはスイスに拠点をおくデザイン事務所。
これまでの「CASTOR(キャストール)」シリーズに、新たに二人掛けのソファ、オットマン、ローテーブルが加わった。色違いとして、ソファ生地とフレームはネイビーブルーとグレーもあり。
  白とグリーンのキッズチェアは、シルヴァン・ウィレンツSylvain Willentzがデザインした「HOMERUN(ホームラン)」シリーズより。
CASTORシリーズ、「キャストールテーブル」と「キャストールチェア」、同シリーズの「カラープラッター」の組み合わせ。
こちらがクリスチャン・ハースとカリモクが共同開発した新シリーズ「SCOUT(スカウト)」、ピンクを含む4種類のカラーバリエーションがある「スカウトチェア」と、チェアと同様に国産ナラ材を使った「スカウトテーブル」。 テーブルの上に載っているのは、美しさにこだわった、脚と天板の接合部分のサンプル。

会場構成を担当したのは株式会社TANK。リリースに拠ると、TANKとして2007年に活動を開始、店舗・オフィス・住宅の設計・施工、内装、家具デザイン・制作を行なっている。これまで施工を担当した作品に、スキーマ建築計画が設計した《ブルーボトルコーヒー 清澄白河 ロースタリー&カフェ》、同じく《papabubble 東京大丸店》などがある。
多目的に使えるように設計された、会場。天井の高いボックス空間は自由に使えるという一方で、家具が置かれる日常生活とは対局にある"がらんどう"。ここに壁をたて、"仮の住まい"をつくり込むという演出では、ブランドとしてのメッセージが伝わらないとTANKとカリモクは考えた。そこで、いっそのこと家具を一種の"模型"としてとらえ、来場者によって異なる生活シーンを自由に発想してもらおうと、展示空間そのものを1/1スケールの模型空間に見立てた。
構成の基本となっているのが100mm角のグリッド。サイズ感を付加するため、家具を据えた合板のステージには、方眼紙のような縦横のラインが入っている。あえて"手書き感"や"手の跡"が出るように、グラウンドをならす"トンボ"を横長にしたような道具をオリジナルで製作し、26本のペンを100mmピッチで差し込み、それを一人が手で押して、一気に線を画いている。
アルファベッドのAの形をしたパーテーションも100mm角のグリッドを踏襲。コンクリート打設で使われる鉄筋に、カリモクニュースタンダードの基本カラーを塗装した。
合板のステージがフロアから少し浮いているように見える。下に10mmのスペーサーを入れたことによる視覚効果。

場内解説板の表面仕上げは、ショルテン&バーイングスScholten & Baijingsがデザインした「COLOR WOOD」シリーズにも用いられている塗装技術を転用したもの。5枚上の写真に遠景が写っているが、パネルの上と下にうっすらとグラーデーションがついた意匠。

「KARIMOKU NEW STANDARD Exhibition 2015 Tokyo」は10月28日が最終日、17時閉場。代官山T-SITEガーデンギャラリーにて、入場無料。

KARIMOKU NEW STANDARD
www.karimoku-newstandard.jp/



+飲食のメモ。
渋谷から代官山までJRの線路沿いを歩いて向かう途中にある[ピザ スライスPIZZA SLICE]にて、某日ランチの画。

"100%本物のニューヨークスタイルのピザを提供"するとうたうこちらの店、"PIZZA"というよりはスナック感覚。ビールに合いそうな濃いぃトッピングで、薄い生地はカリっとしている。ランチタイムは数種類から選べるドリンクと、クラムチャウダーなどのスープがセットで付く。
あくまでイメージだが、A.ハサウェイ演じる映画の主人公が、NYの街を大股で闊歩している口元と片手に、縦に折り曲げたこのピザがありそうな。
昼も夜も基本スタイルはカジュアル。カウンターで注文と会計を済ませ、自分で席まで運び、食べ終わったら紙皿などはゴミ箱へ。


夜メニューにある、ピザ生地を丸めてなかにパルメザンとパセリとガーリックバターで味付けした「ガーリックノッツ」はむっちり生地。かなりの大蒜臭を帯びるが、おいしゅうございました。ごちそうさまでした。
ピザもノッツもソフトドリンクよりはビールに合うと思われ。

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