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インスタレーション「Airy Walk」@六本木ヒルズ ウェストウォーク

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六本木ヒルズ ウェストウォークで先月から始まっている「Roppongi Hills Artelligent Christmas 2015/六本木ヒルズ クリスマス2015」のひとつ、期間限定インスタレーション "Airy Walk"を観に行く。

空間デザイン:川島範久+佐藤桂火 / ARTENVARCH(アーテンバーク)
テクニカルディレクション:LUFTZUG
サウンドデザイン:WHITELIGHT
クリエィティブディレクション:亀田和彦 / シナプティックデザインズ
テキスタイルデザイン:安東陽子
協賛:パナソニック株式会社


会場でARTENVARCHのお二人と安東さんにお目にかかり、いろいろと話を聞けた。

ウェストウォークの空間を彩るのは、この作品のために一流クリエイターが集結した特別クリスマスインスタレーションです。渓谷にかかった雲。宙を舞う雪。森のように。鍾乳洞のように。空気のように空を歩く、動くインスタレーションがウェストウォーク上空に出現します(同X"masイベント公式ページより)

六本木通り・日比谷駅側から上がって、館内ウェスウォーク(2階)に入ってすぐ目にするのが上と下の画。音と光の演出による複合的な動的なインスタレーションなので、ぜひ会場に足を運んでいただきたい。
オブジェは"Moving Tree"と名付けられているが、空間ともどもデザインした川島範久+佐藤桂火 / ARTENVARCHによれば、特に○○とは限定しておらず、見る側の主観、その人の自由な発想に任せたいとのこと。
ゆったりとした運きを繰り返すこの"Moving Tree"と、織りなす影が、水盤、ガラスウォールなど様々な場に映り込みながら、全長約120メートルのウェストウォークの奥へと続いていく。その数、計14個。
リボン状のテキスタイルからなる円錐形の"Moving Tree"が、頂点部分に取り付けられたワイヤーにより形を変化させる。リングの直径は3メートル、円錐の高さは最大時で約4メートルとなり、最大で8メートルの上下移動に。クラゲのようであり、ツリーのようであり、時に白い雲のようであり。見上げて歓声をあげていた小さな子どもは「あさがお!」と指差していた。
「見るフロアや時間帯によっても見え方が違ってきます。例えば、日中の自然光の下では"Moving Tree"本体の色は白い。17時からカラフルなライティングが始まり、30分間はランダムにプログラミングされているので、同じ色にはならない。このウェストウォークは、観光客やショッピングで訪れる人以外にも、通勤コースとしても利用されています。毎日通っても見飽きない、そんな空間にしたいと考えました」(川島、佐藤両氏談)
前述のエントランス付近にはまとまって4つあったが、そこから先は間隔をあえて空けている。カーブしているウェストウォークを進んでいくと、奥にチラリと見える配置だ。後ろを振り返っても同様(上の画)。そんな思わせぶりな"Moving Tree"をひぃふぅみぃと6つ数えた突き当たりの大空間に、8つの"Moving Tree"が密集している。
此処に来る前、館外の66プラザには毎年好例のXmasツリーが飾られ、周囲を囲んだ人々がさかんに写真を撮っていた。本会場でも同様の光景がみられたが、川島範久+佐藤桂火 / ARTENVARCHがやろうとしたのは、そのような受動的な「オブジェではなく(註.動的で主体的な)経験をつくる」ということ。
固定されたカタチを持たず常に変化し続けることでオブジェ的でありながら同時に環境の一部となるインスタレーションである。
さまざまな見方をうながし、奥へ奥へと動いていきたくなってしまう気持ちにさせる仕掛けが、空間全体としてクリスマスのウェストウォークを照らし出し、都市で歩き回ることの楽しさを演出する(ARTENVARCH公式サイト〜WORKページのテキストより一部を引用)
17時から23時までの30分ごとに、約1分間の"特別演出"もあり。各個にプログラミングされてランダムに動いていた14の"Moving Tree"の動きが一斉に揃う。

ARTENVARCHがyoutubeに公開した動画「AiryWalk 151129 1」(注.BGM付き、2もアリ)

テキスタイルデザインは安東陽子氏。「このイルミネーションは、上から見下ろすこともできるが、下から見上げることが多いので、見る人の視点と、対象物との関係を考慮して、パターンの大きさや素材をデザインしました」


フロアを1つ上がってウェストウォーク3階からの眺め。
さらに上がってウェストウォーク4階からの見下ろし。吹き抜けの高さは約24メートル。
同4階のブリッジ上から、壁面上でアヤしくうつり変わる影。
川島範久+佐藤桂火 / ARTENVARCHは、今春のミラノサローネに出展したAGC/旭硝子会場の「GLACIER FORMATION」、吉祥寺駅北口前広場で先月3日から始まっているイベント「kichijoji aqua illmination 2015」のインスタレーション、そして今回の「Airy Walk」と、それぞれ異なる3つの空間デザインを担当している。
インスタレーション「Airy Walk」は六本木ヒルズ ウェストウォークにて、12月25日まで。

「Roppongi Hills Artelligent Christmas 2015/六本木ヒルズ クリスマス2015」
www.roppongihills.com/events/2015/11/christmas/




+飲食のメモ。
Roppongi Hills Artelligent Christmas 2015/六本木ヒルズ クリスマス2015」の会期中、大屋根プラザでは今年で9回めとなった「クリスマスマーケット 2015」を開催中。ドイツのクリスマスマーケットを再現、ソーセージ、スープ、プレッツェル、ザワークラウト、ドイツビール、ホットワイン、シュトーレンなどいろいろ味わえる。
各屋台には行列ができ、下戸の身には野外は特に冷えるため、今回は館内へ。
なお、上の画の右上にチラと写っている緑色の光が、インスタレーション「Airy Walk」。

地下の[モロコバー]と迷ったが、「AiryWalk」をあちらこちらから眺めようとフロアを移動中、こんなカフェが4階にあったのかと初めて知った[イー・エー・グラン六本木]で一息。カウンター席も含めて店内席数56、椅子がゆったりで落ち着ける。

X'masイベントを観た後である。「鴨と無花果のサンドイッチ」と「カフェラテ」をセットでオーダー(消費税込¥860)
サンドは温めてから出してくれた。ほか、パスタやケーキメニューもあり。
ラテはバリスタが1杯ずつ淹れているそうで、なるほど、美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

e.a.gran(イー・エー・グラン)
www.pscoop.jp/eag/

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