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「Nightcap 2050 - 未来の街 - 光 - 人」

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月島にあるTEMPORARY CONTEMPORARYにて、面出薫氏率いるライティングプランナーズアソシエイツLPA主催による展覧会「Nightcap 2050」が14日から始まる。
以下は会場の主な展示と、13日の夜に開催されたオープニングレセプションの様子。

同展は「2050年、私たちはどのような光に遭遇しているのでしょうか」をテーマに開催され、昨年8月のベルリン会場を皮切りに、シンガポール、香港を巡回。4都市目となる此処・東京でファイナルを迎える。
現在の私たちの周りにある光、さらにこれから進化していく光がにどのような事象をもたらすのかを探求し、さらには人々よ広く語り合うプラットホームを目指しており、入場は無料。週末の夜にはトークイベントや子供も参加できるガイドツアーも開催される(要申込)
会場は大きく5つの空間に分かれ、各地の巡回展レポート、本展のメインビジュアルにも使われている映像展示「Lighting Pavillion」(後述)、建築照明デザインのプロ集団であるLPAからの提案展示など7項目。
左のモニターから、伊東豊雄、インゴ・マウラー、猪子寿之、ウィリアム・リム、中村修二の各氏が語る、光との出会いと2050年の未来像。字幕表示あり。
4都市の子供たちと行なったワークショップでは、照明探偵団ジュニアたちが、光を"犯罪者"と"英雄"に分類してみせる。
照明やライティングといった知識を持たない7-15歳の目には、例えば夜の渋谷駅周辺において、一体どんな光が悪者扱いされ、どんな光がヒーローとしてカッコよく映るのか。
こちらの1室は、会期中の毎週土曜に開催されるワークショップで子供たちが作る「2050年の東京夜景」の模型が追加展示される予定。
LPA(株式会社ライティングプランナーツアソシエーツ)による展示。地下空間、コンビニエンスストア、隅田川、災害など5つのテーマのもと、東京の未来を光で提案する。
光と闇は対極にあるものだが、はたして未来は両者は美しく共存し、人間その他の生物にとって気持ちのいい空間となるのか否か。
未来の地下鉄は、自らの移動=摩擦エネルギーを光に変え、光体となって入線する。
可変式の屋根の下、昼と夜とで表情を変える未来のコンビニ。
そもそも長方形のハコではなく円形のコンビニが今の世にあっても楽しい。

リサーチに基づくこれらの提案の集大成とも言えるのが、3方の壁と床面をスクリーンとした「Lighting Pavillion」での映像展示。所要5-6分の3つのチャプターに分かれ、見ごたえがある。
ろうそくの光。
新緑のこもれび。
室内に差し込む光。
四季の光。
都市の光。

宇宙から見た光。

この日の晩は別会場・隣接するレストラン[月島スペインクラブ]にてオープニング・トークが開催された。LAPスタッフによるプレゼンの後、面出氏、五十嵐太郎氏、原研哉氏が鼎談。
原氏のコメント要約:「よく光害というが、汚い夜景というものはない。なぜなら夜景とは、そこに暮らす人々の営みが集積したものだから。闇を美しく創造できる国がかっこいい。ピアニッシモな光を表現できる未来が望ましい。2020年の東京五輪で実現できると良い」。

「Nightcap 2050 - 未来の街 - 光 - 人」は2016年5月14日から6月10日まで。平日13-21時、土日10-18時。入場無料。
会期中のイベント詳細は facebook にて発表。
https://www.facebook.com/lpa.exhibition



飲食のメモ。
前夜のレセプションは協賛・後援・協力の各社とプレス関係者が出席。[月島スペインクラブ]自慢の大皿パエリアや生ハム、ワインなどがふるまわれる。
美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

月島スペインクラブ
www.spainclub.jp/tsukishima/

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